Styx: Shard of Darkness感想。 愛嬌のあるクソッタレのゴブリンを操作し、敵の目を掻い潜れ。

今回紹介するのは Styx: Shards of Darkness です。

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どんなゲームか

Styx: Shard of Darknessは、主人公スティクスが色んな所に侵入して盗みを働いたり時には暗殺をしたりするステルスアクションゲームだ。
基本的に足音や徘徊する敵の目をかいくぐってサブ目標やメイン目標を達成していく非常にスタンダードともいえるステルスゲームである。
特色を上げるとすれば、スティクスは「クローン」と呼ばれる自分の分身のようなものを一定時間、作成可能である。
このクローンは暗殺やアイテム収集などはできない、本体の劣化に過ぎないが、敵をひきつけたりして本体が行動しやすいようにできたりと攻略に幅が広がるようにできている。

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口から吐き出されて出るクローン。

また、こういったクローンだけでなく使用可能なアイテムも豊富で、敵を倒したり警報の釣鐘を落として注意を引いたりする「ボルト」や、音を出して少しの間ひきつける「おとりアイテム」などがある。
基本的に非殺傷武器はほぼない分、マップが広かったり駆使するアイテムでやり方が変わったりと攻略の幅が広くなっているのが特徴だ。

喋るゴブリン、スティクスの魅力

このゲームの魅力の一つとしてあげるとするなら、やはり主人公スティクスの愛着すら枠キャラクター性だろう。
ゴブリンという一見醜悪な見た目とは裏腹に掛け合いなどで見せるお茶目さや、どこか人間らしささえ感じる欲に忠実なところと、彼というキャラがこのゲームを成り立たせているのではないかというレベルだ。
侵入するポイントごとに逐一面白いコメントや皮肉をかましてくれたり、ゲームオーバーになってしまった際にスティクスが出てきてプレイヤーに物申すシーンは印象的だ。
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「ゴブリンの俺からしたら余計に~」みたいなことも添えて言うセリフ。

このように愛着が湧くであろうこのゴブリンは時に苦労人であるところも見せるので、そこはぜひプレイしてみてほしい。

ステルスキルの意義

このゲームはチャプターをクリアするとプレイに応じてボーナスポイントがもらえる。このポイントを使うことで、上述したクローンやステルスに関するスキルを上げることができ、攻略により有利になる。
このボーナスは金、銀、銅でクリアランクが決められているのだが、ボーナスの種類が「クリア時間」「キル数」「敵に発見された回数」「特定収集物の集めた数」で決まる。
ここで筆者が気になったのがキル数のボーナスだ。このキル数はキルした数の分ボーナスが減っていく
つまりどういうことかというと、スキルの充実していない状態の場合キルをする旨味がない。
もしかしたらクリア時間を突き詰めるならキルが必要になるかもしれないが、少なくとも1周目でキルをすると損をする羽目になるのだ。
筆者はこの部分が非常に懐疑的で、わざわざスキル項目にまで用意して音を立てるキルとステルスキルを分けたり、オブジェクト投下で敵兵を倒せたりキルの方法が乏しいわけではない。
だからこそ余計に、このランクの付け方が疑問だ。少なくとも攻略方法に広がりのある本作なら、プレイスタイルについても押さえつける必要はなかったのではないか。
そこを除けば間違いなく優秀なステルスゲームといえるのに…と悔やまれる。不殺を貫くようなキャラならまだしも、このように欲に忠実なゴブリンなら別にこの制約はなくてもよかったかもしれない。

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キルをすると左側のメダルが変わってしまう。

※ただし暗殺がメインミッションの場合は評価が変わることはないので、ココは安心だ。

最後に

何度も言うが、Styx: Shard of Darknessは主人公のゴブリンが非常に愛嬌のあるステルスアクションゲームだ。
どうにも見た目的に抵抗はある人もいるかもしれないが、一度手を出してみてはいかがだろうか。