Library of Ruina感想。都市、システム、図書館を理解し生き抜こう。

こんにちはこんばんは。半年ぶりの投稿で情けない…。なんかこういうの毎回投稿するたび言ってる気がしてきました。
そんなことより、今回ご紹介するのはLibrary of Ruina(以降、LoR表記)でございます。
この記事には前作Lobotomy Corporationのネタバレが含まれています。ご注意ください。
【初報トレイラー】 www.youtube.com

(ビルドが違い過ぎてトレイラーの後半が全く参考にならないですね…リリースになったら新しいトレイラー出してほしいです)

【UPDATE】
ローンチトレーラーが出ました。

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【オープニング】

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前作Lobotomy Corporationから続く新たな物語

LoRは、韓国のインディーゲームスタジオProject Moon(以降、PM表記)が制作した図書館バトルシミュレーションゲームです。
前作Lobotomy Corporation(以降、LC表記)では、アブノーマリティという化け物を管理する過程でエネルギーを抽出し、ロボトミー社に関わるストーリーを追いながら50日間を過ごすリアルタイムシミュレーションゲームでした。
そしてLCのストーリーの終盤、前作主人公Xのサポートをする秘書AIであったアンジェラがとある理由から反旗を翻します。それが原因で人々の希望となるはずの計画は完遂できずに終わってしまいました。

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「人類の心の病の根絶」を理念としてカルメンという研究者が発案し、アインという研究者が受け継いだ光の種シナリオ。シナリオを支えるのがアンジェラだったのですが…

その後アンジェラはとめどなく溢れる「世界の全てを知りたい」という欲求に基づき、ロボトミー社の跡地に「図書館」というものを作り上げます。本作ではそんな図書館を舞台としたゲームとなります。

先述した「図書館バトルシミュレーション」と言われても何の事か全く想像できないという方もいるでしょう。LoRでは、カードゲームにおけるデッキ構築要素とRPGにおけるパラメータ、戦闘時における戦略要素が合わさってそのようなジャンルで書かれています。
各々の要素については後述しますが、とにかくLoRはそのように色々なゲームの要素を混ぜ合わせたようなゲームであり、簡単にゲーム内容の全てを説明するのはなかなか難しいでしょう。

Library of Ruinaの世界

各種要素は置いておいて、先にLoRの世界について説明していきましょう。とはいっても、あまりに詳細に説明しようとすると多分誤りが起きたりネタバレに抵触する恐れがあるため、ざっくりと。
LoRの舞台となるのは「都市」と呼ばれるディストピア世界です。都市では「翼」と呼ばれるいくつかの大企業が都市を支配しており、その中でも「頭」…A社と呼ばれる企業はそのトップに立っています。
「頭」は最近出た『サイバーパンク2077』のアラサカ社みたいなものと考えると分かりやすいかもしれません。
「頭」が「都市」と「翼」を大まかに管理し、「翼」が「都市」の一部を支配しつつ様々な役割を担っています。前作LCのロボトミー社、通称L社もこの「翼」の一員でした。 逆にこの「翼」が管理していない土地は「裏路地」と呼ばれ、途轍もなく劣悪でその日暮らしも大変な環境です。そんな風に都市では「翼」の庇護下にある土地とそうでない土地でとてつもない格差が生じていました。
また「翼」の庇護下にある土地、通称「巣」に住まう人々もこんな世界です。決していいものではありません。大人は翼の社員としてろくでもないこの都市の中で日々生活し、子どもは死んだような目で日々学校に通い「巣」の中で「翼」の社員を目指すだけです。
そんな閉鎖的で、しかし人だけは吐いて捨てるほどいるような世界がこの「都市」になります。
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どうしても世界について説明しようとするとこのゲーム固有名詞がわんさか出てくるのでとっつきにくい感じは否めないですね。そこを後述するローラン君は頑張ってくれるのですが、やはりプレイする前にどんなものかを理解できるかは難しいかと思います。
まあディストピア世界ってこんなものかと思えばそうかもしれませんが。(外郭の説明はするとややこしくなるので、カットです)
さて、そんな都市に突如現れた図書館。この都市で図書館がどのようなことをしていくのかも、このゲームの見どころになりますね。

図書館に突如現れた謎のフィクサー、ローラン

図書館を作ったアンジェラのもとにいきなりローランという謎の男が現れます。
本来図書館はまだ準備中であり、人が入れるようには出来ていないはずだと思っていただめ、流石のアンジェラも多少高圧的にローランに話します。

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ローランに質問してもまともな返答が来ないため、ローランの四肢をもぐアンジェラさん。

話すと彼はド底辺のフィクサーであり、たまたま路地をうろついていたらこの図書館にきたとのこと。ちなみにフィクサーとは、この都市における何でも屋さんですね。調査から暗殺まで色々ある仕事を請け負う職業です。
しかし彼の言動には多少疑問の残るところもあります。ド底辺にしては都市について知り過ぎていたり、やたらと顔馴染みの人がいたり。彼が何者なのかを知っていくのもまた、本作の醍醐味の一つと言えるでしょう。
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ローランはこの都市でどういう組織があり、どういうことをしているかをアンジェラに説明してくれます。都市についてほぼ何も知らないアンジェラとプレイヤーに優しい存在ですね。

前作から変わりつつある指定司書の面々

前作LCでは「セフィラ」と呼ばれる各部門のリーダーを務める存在がいました。今作では「指定司書」という形で図書館の各階層チームのリーダーとしてのポジションとして登場します。
彼らも前作で苦しい過去を乗り越え計画を終えて永遠の眠りにつくはずでしたが、アンジェラがひっくり返したことにより再び図書館にて人間の身体を得て復活させられます。

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ぷんすかマルクトちゃん

指定司書たちも勿論一枚岩ではないため、アンジェラのやり方にしぶしぶ付き合うものもいれば、図書館で復活してもなお反対するものもいました。
しかし前作と圧倒的に違う点で言えば、彼らは前作で「セフィラ抑制」というものを経て、彼らの精神面における問題を解決しました。なのでLoRでは成長した彼らが都市の中においては未熟と言えるアンジェラを諭したり咎めるシーンもよく見られます。
またローランとコミュニケーションを取ることで指定司書たちの新たな一面だったり、LCでやったことに対する心情だったり、セフィラになる前の過去についてだったりを話してくれます。
さらに指定司書達はそれぞれの小話に出てくるだけでなく、後述する接待でも手助けしてくれます。

LoRは、そんなアンジェラ、ローラン、そして2人を助ける指定司書たちの物語と言えるでしょう。

図書館における接待

アンジェラはこの図書館にて様々なゲストを招いてその知識を得、最終的にはアンジェラは「たった一つの完璧な本」へと至るよう図書館を成長させていくことをローランに明かします。

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ローランにたった一つの完璧な本を作るため図書館運営の手助けを求めるアンジェラ。

ゲストを招くには図書館の意志によって招待状がゲストに届けられ、その招待状に誘われたゲストをローラン含めた司書たちが「接待」していくというものです。
この接待ですが、簡単に言ってしまえばバトルです。はい。ゲストの息の根を止めて図書館の力で本にするってことですね。
なんだろう…私の知ってる接待と違う。私の知ってる図書館と違う。となりがちですがここは都市です。現実世界の常識に囚われてはいけません。
さて接待については実際のゲームシステムが絡んでくるため、詳細に説明していきましょう。

図書館での接待の流れ

図書館ではまずゲストを呼ぶためにゲストをおびき寄せるため「うちにはこんな本があるよ」という招待状を送ります。(という設定です)
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そして呼ばれたゲストを丁寧に接待し、本にします。本は燃やすことにより確率次第でゲストが使っていたカードである「バトルページ」、そしてゲストの能力を反映した「コアページ」を入手することができます。
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さてそのコアページバトルページを使って新たなデッキを組んで自分たちがより強くなりました。さあまた燃やしていない残っている本をダシに、新たなゲストをおびき寄せましょう。この繰り返しです。
ただし、接待で負けた場合招待に使用した本は失ってしまうことになります。このデメリットは後半になるほど響いてくるので注意が必要でしょう。
余談ですが、ゲストを招待する際、そのゲストがどんな理由から図書館を訪ねてくるのかがわかるストーリーが差し込まれます。このストーリーは地続きとなっているためこのゲストを倒したことでどうなっていくのか?などもプレイをするうえで楽しみとなります。

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彼らは「ピエールのミートパイ」。新たなる食材を求めて図書館にきたちょっと変わった(オブラート)人たちです。

図書館の接待の流れはこんな感じとなります。なお、一度クリアした接待も指定した本があるならば何度でも挑戦可能です。

接待前の準備、デッキ構築

接待前に司書たちはカードゲームのようにデッキを組み、そのデッキでのカードを駆使して各接待をクリアしていくというものとなっています。
このデッキ構築が割とよくできていて序盤は「とりあえず強そうなカード入れる」で始まり、中盤には「こんなシナジーあるから試してみよう」となり、終盤では「この相手を攻略するためにこういうデッキにしよう」ということになり面白いです。
また、デッキ構築における戦略の幅も中々に広いです。もちろん「この段階では○○が強い」といったカード/デッキは中盤初めまでは限られてくるのですが、それでも構築の楽しさはカードゲームのそれと変わらないものがあります。

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デッキは9枚制限が基本。手持ちのカードから8枚しか入れずに接待をするということもできますが、その場合1枚初期カードからランダムに入れられるため流石にデッキ圧縮といった悪さは出来ない仕様です。

例えば下のスクリーンショットを見てみましょう。こちらは、序盤も終わる頃に作れるようになる「判断オルガ」と呼ばれるデッキとなります。

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「パッシブスキル」は、本になる前の人間が身に付けていた特殊能力みたいなもの。これがあることで一層強力なデッキを組むことができる。

どういうデッキかというと、簡単に言うならディスカードデッキです。ディスカードという文字を見て良い思い出だったり苦い思い出のある人もいるかもしれません。
簡単に言うなら、手札を捨てるというデメリットの代わりに1枚1枚のコストパフォーマンスが高いカードを使用するというコンセプトのデッキです。
このゲームでは各司書の初期手札3枚で始まります。そしてターン開始時にカードを1枚ドローをするという定番の流れがあるのですが、このデッキはまず「思い切った判断」あるいは「ギャンブラー」というデメリットとして手札を捨てるという効果を持つ強力なカードを使用します。
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そして、手札が0枚の状態になったらオルガコアページの「マージン」というスキルが発動します。「マージン」はターン終了時に手札が無い場合、1枚ドローして光を1回復するという効果を持っています。(光はカードゲームでいうマナコストみたいなものです。この光が溜まっている分のコストでカードを使用できます)。
これにより、全破棄→次のターン通常ドロー1枚+マージンの効果で1枚ドローで2枚手札確保。このターンも手札0枚になるように使用→次のターンも2枚手札にある…というループが完成します。
つまりディスカード効果持ちのカードのデメリットを帳消しにする美しいデッキが完成します。LoRではこのようなシナジーを考慮したデッキ構築をする楽しさがあふれています。もっとも、これは中盤~後半になるほどデッキ構築の面白さが増していきます。逆にカードプールがいまいちな序盤はどうしてもとりあえずで詰め込んだカードだらけのデッキになりがちなのは、やむを得ないのかもしれません。
余談ですが、LoRではこのようなカードも出てきます。
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カードゲームやる人はいっぱいドローするのは皆大好きだと勝手に思っています

使用時 「唯一」状態ならページを3枚引く

スクリーンショットにもありますが、俗に言うハイランダーデッキです。デッキの構成するカード全てが1枚刺しというデッキの事を指します。こんなデッキも組めますという一例ですね。

バトルページのダイスをうまくマッチさせて、接待を勝利に導こう

各カードについている謎のマークがありますが、こちらは赤いマークが「攻撃ダイス」、青いマークが「守備ダイス」といいます。このマークに合わせた行動を接待時に行います。

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た耐えるを讃えよ

接待が始まったら、相手もプレイヤーと同じようにデッキを所持し、このようなページを使用してきます。相手が使用するページに対しこちらも応答のようにページをぶつける。これがLoRにおける「マッチ」です。マッチの勝利/敗北はそれぞれ各ダイスの数値の大小比較で決定されます。
また、応答のような方法でなく横槍で攻撃する「一方攻撃」という手法もあります。序盤ではこの手法がダメージソースとして良くとられるでしょう。
あるページに対して自分がどのバトルページをぶつけるべきか、どのページなら相手のダイスに勝てるか、いっそ一方攻撃をするか、などを考えるのが接待における楽しさの一つと言えるでしょう。 気になるのはダイスの横についている数値だと思います。こちらはランダムで決まる数値の最低値と最高値の値です。極端な話をすると全く同じページ同志をぶつけた場合、ほぼほぼ運でそのマッチの勝敗が決まります。そうです、それ故「ダイス」なのです。
「いやいやそんなの運要素の比率が高いじゃん!」と思うかもしれません。確かに一部の局面では運に頼らざるを得ない場面もあるのですがそもそも「そういう運勝負にならないよう最低/最大値が勝っているページをぶつけていく」「負けることを前提に最小限の被害に留めるようページをぶつける」などといったことを考えて行動するのがこのゲームの接待の面白さの一つです。
また、このゲームでは攻撃ダイス守備ダイスの数値を上げるもの、相手の攻撃ダイス守備ダイスの数値を下げるものといった各種バフデバフが存在します。
はっきり言ってしまうと少々このバフデバフについては状態異常等も含めると種類があり過ぎるのでは?と思うこともあるのですが、「ダイスによる運次第」でいくらでも局面がひっくり返ってしまうことを避けるよう努力した結果と考えるならありだといえるでしょう。
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始めのうちは相手が使うページに合わせてとりあえず一回り強そうなページを使い、マッチ勝利してダメージを与え、これを相手の体力が無くなれば終わりまでやる。これが基本です。
だたそれが通じるのは序盤までで、中盤の初めあたりからはこちらとあちらの最低/最高値に合わせてどういうページを使えばいいのか考えなければなりません。一見シンプルなようにできています。
しかし、システムを理解しなければいけないという時期に差し掛かるにつれてこのゲームの複雑さが見えるようになってくるでしょう。これについてはチュートリアルの説明が上手くできていないのが勿体ないと思いますね。理解しきって接待を行うとこのバトルシステムはかなり面白いと言えるだけに、プレイヤーへの学習が上手くいっていない箇所がそこそこあるのは否めないでしょう。
なお、このダイスですが攻撃ダイスにも「斬撃」「貫通」「打撃」、守備ダイスにも「回避」「防御」と種類があります。
ここらへんもバトルシステムがやや複雑になっている理由ともいえるでしょう。攻撃ダイスは3種類ありますが、3すくみというわけではありませんし。さらにダイスやページを自体特殊なものもこれ以外にあり、ややこしい仕様のものがいくつか存在します。実際にプレイして見てどういうものがあるのか確認してほしいですね。
広域攻撃の説明もっとちゃんとガッチリやってくだしあ…

幻想体の力も借りよう

戦闘を進めていくと、幻想体、LCでは「アブノーマリティ」と呼ばれていた化け物たちの力を借りることで戦闘を有利に進めていくようにできます。
幻想体ページと呼ばれていますが、この幻想体ページは「覚醒」「崩壊」の2種類あります。
「覚醒」はデメリットことないもののリターンはそれなりなもの、「崩壊」はリターンが大きい分デメリットもそれなりに含んでいるものとなります。
どのページが出てくるかは戦況次第ですが、この幻想体ページはどのような種類のものがあるかは各階層毎に特色が変わってきます。 f:id:pado2donpan:20210723050820j:plain

例えば指定司書マルクトがいる歴史の階なら対複数もできる、ただも対単体の方がより有効に働くページが存在します。一方で指定司書ネツァクがいる芸術の階なら対複数に優れた幻想体ページが多く存在します。
場合によっては幻想体ページ次第で専用のデッキ構築も作ることができるので、戦術の幅を広げる要素のため積極的に活用していくのも面白いところです。

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芸術の階はとりあえず粉をキメろとアンジェラが書いた本にも書いてある

本にしたら焚書だ、面白そうなカードがあったらデッキを組み直そう

酷い字面ですね。人を本にしているのにそれを焼くなんて…
それはそうと上で軽く説明したように、接待完了後はゲストにまつわる本が獲得でき、そしてコアページバトルページが獲得できます。
ぶっちゃけてしまうとバトルページはともかくコアページが出るかは完全な運です。そうですねガ〇ャですね。
そのため、運次第ではすでに戦っているゲストと何回もやる羽目になります。ここらへんはPMとしても設定上齟齬が生まれかねないので悩んだところなのではないでしょうか。
ただ、再戦する意味の提供だったりコアページが1発ツモできてもバトルページがバトルメンバーこと各司書分全て確保できるわけではないことだったりを考慮すると、この「周回して掘る」という仕様はいい塩梅にとどまったと思います。
なんだったら本もそのゲストに対するものが出るかは感情ゲージと呼ばれる仕様次第なところというのがちょっと前までの仕様だったのですが、最近のアップデートでストーリー進めるのに必要な本は最低1冊確実に出る仕様へ変更になりました。

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コアページバトルページには高い順から芸術、限定、高級、普及とレアリティが存在する。レアリティが高いほどその分入手確率は落ちる。

以上が接待の流れとなりますね。デッキについてはちょっと我が出た部分もありますが、複雑な箇所もあるけど理解できれば非常に楽しいシステムであるということは間違いありません。

図書館にも色んな人が来ます

当然バンバン人を招いては本にしていったらどんどん強いゲストが登場します。
ゲストがまた個性的で、「これから本にしてしまうにはあまりにも惜しい、何ならこの人達の過去や今後も見たい」と言いたくなるような人物もいます。
接待開始前のストーリーも面白いもの、悲劇的なもの、中には都市の組織がどう動いているのかも見えてくるストーリーもあります。
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そんな彼らをローランとアンジェラは本にしていくわけですね。アンジェラの復讐における覚悟がうかがえます。
個人的にお気に入りは「は!は!は!壁に耳あり障子に目ありとは言いますけど…」の人たちです。ネタバレに配慮しています 。

幻想体も相手してあげましょう

上述した幻想体ページですが、最初から使えるわけではありません。
また指定司書以外の司書補、所謂名無しの仲間も最初からいるわけではありません。
こちらは幻想体と接待同様相手をして、倒すことで解放されていきます。
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幻想体とのバトルは通常の接待よりもギミック色が強くなっています。
例えば上図のマッチガールでは、本体ではなくお供を倒すと本体の体力が固定値減る、というものがあります。
本体は相手せず周りだけをどうにか対処しましょう、というものです。
これは簡単な部類ですが、進むにつれて相手の強力なバトルページをいなしつつギミックを順当にこなしていくといったことが求められてきます。
幻想体との戦いは負けてもデメリットが何一つないので、戦える状況になったら偵察で1回戦ってみるということができます。これは所謂「初見殺し」に対する配慮もあるでしょう。
じゃんじゃんばりばり挑んでいきましょう。
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最後に

LoRは元々前作から引き継いだ設定が複雑な内容だったことに加え、アーリーアクセスから1年ほど月日をかけてアップデートを繰り返して色々要素が差し引きあったこともあるのか、結果的にバトルシステムも複雑なものが出来てしまった感じは否めません。
ただしこのシステムを理解できたとき、そしてきっちり戦局を運べるようプレイできたことで得られる面白さは中々ありません。また、バトルシステム周りにおける説明を除いたら不親切なものはほとんどないのも良いです。
ダイスという運要素はどこまで必要だったかなどは悩ましいところですが、現在の状態はちょうどいいと思ってもいます。
さらには元々カードゲームを嗜んでいたため、LoRのデッキ構築システムもとても気に入っています。ハイランダー(唯一)構成が存在できるという事実を知ったときもワクワクしました。お気に入りは煙デッキですね。
ストーリーも個々の接待は面白いモノが多いですし、ローランやアンジェラというキャラクターの物語も大変良かったです。
多少ストーリー内ではキツめの描写があるため、戦闘システムのことも考えると全ての人に勧められるかと言われると難しいですが、この相手に勝てないとかならヒントさしあげまくりたい!位の気持ちをもっている程度には個人的には勧めたい作品です。
ところで、図書館をクリアしたちょうどいいタイミングでLimbus Companyの話題が飛び込んできたのでまだまだPMには驚かされることになりそうです。
LoRの公式アートブックが10月に電子版で出るのも決まりました。これも楽しみですね。

以上、Library of Ruinaについてでした。正式リリースは2021年8月21日とのことです。
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