マリオ+ラビッツ キングダムバトル ファーストインプレッション。コラボ故の入りやすさと楽しさと奥深さ

今回ご紹介するのは「Mario+Rabbids Kingdom Battle」「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」だ。
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日本語だと「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」でいいのかな。(まんまじゃねーかというのはさておき) 和訳が9月14日のニンテンドーダイレクトで正式に出ましたね。

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なんか日本だと出るの来年とかなんとかきいておいおいそりゃないぜレジーコング、なんとかいえよYves Guillemot、などと調子のいいことをいいながらごにょごにょして先日海外eshopで買っちゃったんですよね。
海外のやつをどう買うかは各自ググるか私のTwitterアカウントに凸でもしてください。(答えるかどうかは別)
そんなどうでもいいことはさておき、このゲームの内容について語っていこう。

異色のコラボ

このゲームは名前の通り、マリオとラビッツが共演を果たすターンベースの戦略シミュレーションゲームだ。
マリオたちの世界であるキノコ王国にラビッツたちが侵入し、キノコ王国は大混乱となってしまう。
キノコ王国を救うべくマリオたちは各ワールドに向かいクッパ軍団の格好をした(というよりそのイメージと合体した?)ラビッツたちと戦っていく。
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まあストーリーは、割と英語が苦手な筆者は台詞飛ばし飛ばしでやってるので日本語版までお預け感ありますけど大体こんな感じでいいのかしら。
間違ってたら申し訳ない。

バトルシステム

さて、なんといってもこのゲームの特徴はその戦闘システムにある。
戦闘に入ると、まず3人までユニットを選ぶ。そのうち1人はマリオが固定なので、残りの2人を編成し、戦闘に臨むのが基本となる。
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マリオ含めた味方3ユニットはそれぞれ射撃(もしくはサブウェポン)、移動、スペシャル(正式名わかんないのでこの記事ではスペシャルとします)の3つを1ターンに使うことができる。
コマンドは画面下にそれぞれ配置されており、左から射撃、移動、スペシャルとなっている。
そのうちの移動と射撃がこのゲームで1ターンに行う最も基本的な行動であり、このゲームをしていく上でどう駆使していくかが迫りくるラビッツ達を撃退していくポイントとなる。ではそれについてまず説明していこう。

移動とカバー

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このゲームを語る上で欠かせないのが遮蔽物とそれを使ったカバーの存在だ。
XCOM-Likeと言われている所以のひとつもこの要素にあるだろう。 このゲームでは木・鉄・氷などのブロックがあり、それらのブロックに隠れてラビッツたちの射撃をやり過ごす必要がある。
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上のスクショを見ていただくと、眼のアイコンに×が押されている。これはつまり遮蔽物に相手が隠れてこちらは撃てませんよということだ。
こういった風に敵もブロックなどに積極的に隠れながら攻撃をしてくるため、非常に位置取りが重要となってくる。
また、上記したようにブロックには種類があり、鉄のブロックは破壊されないが、木は射撃1~3回(体感ですが)、氷は射撃1回で破壊されるという性質を持つ。
つまり、つねに移動をして位置取りと戦略を変えていかなければ、あっという間に隠れるのに利用していたブロックが破壊され、敵の良い的になってしまうのだ。
また、このゲームではTeam Jumpという要素もある。
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これは、移動時に他の味方ユニットを選択すると味方ユニットを足場にしてジャンプし、より長く移動が可能になるというものだ。
たとえば1人では1ターンに6マスまでしか進めなかったのが、このTeam Jumpを使うことで10マスとかそれ以上進めることができるようになるということだ。
これによりまた味方ユニットをどう移動・配置させてこれが使えるようにするか、あるいは使わずいくか、と戦略の回答や考えることが増えてくるのが非常に楽しい。
徒歩でじりじりいって正面から殲滅するもよし、Team Jumpを駆使して相手の懐に潜りこみ、一気に崩すもよしと、好きな戦法を選べる。
このように、移動の工夫、カバーアクションを駆使することで戦術を組み立てていき、クリアを目指すというのがこの「Mario+Rabbids」だ。
なお、こういった戦術は敵ラビッツたちもしてくるため、こちらだけ出来るので有利、というわけにもいかないのが難しいところだ。

スペシャルと属性(?)

上述したように、それぞれマリオたちには特殊技のようなものが与えられている。
たとえばそれは敵の武器攻撃力を下げる能力であったり、遮蔽物に隠れている敵を無理矢理自分に引き寄せて移動させる能力であったり、様々だ。
スペシャルは実に戦闘を有利に進めるために必要不可欠なものである一方、基本的に効果は1ターンのみであったり、そもそも使った後は再使用までクールダウンのターンが設けられたりと、使い所を考える必要もある。
また、各ウェポンには属性のようなものがついている。敵の視界を遮って1ターン攻撃不可能にするINK、敵を強制的に移動させたりするBURNなど、戦況を有利にも、(相手も使うため)不利にもさせる要素となっている。
このスキルと属性をうまいこと使いこなせるとまるでコンボのような動きも出来たりするので、是非プレイの際には試してみるのもお勧めだ。
なお、ウェポンを買うにはマップクリア等で手に入るコインが必要になるのだが、このコイン、武器購入以外の用途はなかったりするので安心してほしい。(他のサウンドテストといったアンロック要素にコインいらないよという意味)

個性的なユニットとその育成

ユニットも個性的なのが多い。特に筆者が気に入っているのがこのルイージだ。
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ルイージは遠距離射撃を得意とする後方支援タイプだ。
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彼の魅力はなんといっても先程も話したTeam Jumpのジャンプ距離の長さ、そして味方ユニット1の射撃可能距離、瞬間火力の高さにある。
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見てほしい、この敵を狙い撃つ「漢」の背中を。格好いいとしか言いようがないだろう。
また、彼のサブウェポンも優秀で、自走可能なセンサー地雷となっている。これは彼の長距離射程をもってしても届かない、または遮蔽物に完全に隠れている敵に対し、数ターンかけて追尾し爆破してダメージを与えるというものだ。
デコイにもなる優れもので、捨て置くときが少ないのがいい。また、彼のスキルは「監視射撃」と「範囲内の味方ユニットの移動可能距離+1」だ。
監視射撃は、彼の射程の範囲で動いた敵ラビッツをターン問わず自動で攻撃するというものだ。これは遮蔽物から出てきた敵のみを対象としており、中々優秀だ。
後者は言わずもがなだろう。このゲームの移動はとても重要で、それを助けてくれる彼は最高のユニットと言わざるを得ない。 その優秀な反面、HPも味方トップクラスで低く脆いという欠点があるため、集中砲火を受けやすい狭いマップなどでは注意が必要だ。
・・・とまあ、ルイージについて熱く語ってしまったが、他にも個性的な味方ユニットが登場する。他にどんなのが出てくるかは、日本語版のトレイラーなり製品版を待つか、海外の紹介トレーラーを見るのもいいかもしれない。

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そして、そのユニットたちを育てるのに必要なのが「オーブ」であり、オーブをあつめ、スキルツリーで強化するという仕組みだ。
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オーブはある程度マップをクリアすると集まる仕組みとなっており、割と簡単に集まる。しかし、その分消費も多いため、慎重に育成する必要があるだろう。
このようにユニットのメリット・デメリットを把握し、育成に励むのも、この「Mario+Rabbids」ではマップに挑むうえで大切なことだ。

難易度

このゲーム、ワールドごとに分かれており、各ワールドを進めるたび手強くなっていくというのは普通なのだが、ワールド1と2とじゃかなり違ってくる。
1はまるでチュートリアルだったのかというくらい2から難しくなってくる。割と難易度曲線が急な気がするのだが、これはあまりこういうジャンルになれていない筆者の感覚だからだろうか。
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とにかく、「Mario+Rabbids」 は見た目はとてもポップで入りやすいが、難易度はそれなりに高いので、安心してゲームに慣れた人もお勧めできるものとなっている。むしろ、ゲーム慣れした人向けゲームとすら言える。
また、難しいといっても理不尽がほぼないというのがいい点だ。
少々RNGこそあるものの、こちらに有利に働いたりすることも多く、いいスパイスになっているとすら感じた。
とにかく、この手のターンベースシミュゲームが初めての方にはいい入門となれるゲームだと私は思う。

マリオシリーズとラビッツ

このゲーム、なんといってもラビッツとマリオたちがうまいこと溶け込むことに成功している。
決してマリオたちのイメージを壊すことなく、それどころかリスペクトしているようにすら見える。
それはラビッツだけに限らず、武器であったりスキルであったり至る所でマリオシリーズへのリスペクトが見られる、ファンにはたまらないゲームかもしれない。
また、一見マリオたちの格好に扮したラビッツたちはどこか悪ふざけだらけのように見えても、いざ彼らと共闘することで愛着すら湧いてくる。
ラビッツのゲームを全くやったことのない私にとっては、ラビッツというキャラクターに興味を持ついいきっかけになったといえるだろう。
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最後に

本当国内版いつでるんでしょうかね、来年なのは確定としても。
興味が今の時点でかなりあるって人は、多少めんどくさい方法とっても海外eshopで買う方がいいかもしれない。
そのくらい、私にはグッときたゲームだと思っていますので。
来年まで待とうとせずに早めにプレイできてよかったかもしれない、そういう意味では、思い立ってすぐ海外アカウントを作った私をほめたいくらいだ。
兎にも角にも、少なくとも「Mario+Rabbids」は、私にとってSwitchのソフト・ライブラリーを語る上で欠かせない一本となった。
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2017/9/17 追記
マリオラビッツの発売日が2018年1月と決まりましたね
是非プレイしてほしいソフトなのでよろしく。