KIDS 感想。きみはなにをかんじるだろう?

今回紹介するのはKIDSです。
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あなたの赴くままに感じて

KIDS はあの"Plug and Play"を手掛けた人達による。新たな作品だ。
"Plug and Play"をやったことがある人ならわかるだろうが、このゲームははっきり言ってゲームという見る人間がインタラクト可能なメディアを通して送る、「作品」だ。
アートとすら言ってもいいかもしれない。
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起動するといきなり、真っ白な空間とただの白い人間のようななにかが姿を現す。
そこでいきなりクリック可能になるわけなのだが、そこから巻き起こる描写や雰囲気はあまりにも独特だ。
アートと記述はしたが、ぶっちゃけプレイした人のほとんどは「私は一体なにを見たんだろうか」という思考で埋め尽くされるだろう。
私もその一人だった。時には「これにはこういう意味が込められているのではないか」と推測する人もいるが、それはある意味このゲームのひとつの楽しみ方とも思えてくるのだ。
その位、なにが起こっているかわからず、なにも分からないまま終わる。
ただ、決してプレイしている側がなにも思わないわけではない。むしろ逆だ。描写が強烈なのだ。強烈で思考が追いつかない。
故に何が起こってるのか分からないのだ。ただひたすら流れていく描写を眺め、数十分という短くも濃い体験を味わう。
"Plug and Play"のときもそうだが、バカゲーと呼ばれるゲームとは明らかに違うものであるが、人によっては馬鹿馬鹿しいとしか思えない内容だ。
だからこそ、このゲームは体験する価値があるのかもしれない。あるいはないのかもしれない。
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買うのもありだし、買わないのもあり

このゲームは安いがその分数十分と短い体験となる今作は、忙しい人にもぴったりの作品だ。
ただ、"Plug and Play"になにかしらの魅力を抱いていた人なら今作も買うべきだと私は感じるし、そうでない人もこのゲームからなにか感じることがあるかもしれない。
なにか深いようでよく読むと水たまり程度には浅い記事となってしまったが、このゲームに関してはこう書くしかないのだ。
少なくとも私は「どこか面白い」と思ったが、その理由が見つけられなかったのだ。ある種、理由のない根源的な面白さを感じるがゆえに、アートとも言えてしまう作品だった。
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